合成ゴム キホンの「キ」 4代目ブログVol.11 | 補給品BANK

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合成ゴム キホンの「キ」 4代目ブログVol.11

4代目ブログ」Vol.11です。
少し間が空いてしまいました、、、
今日は合成ゴムのキホンの「キ」に触れたいと思います。

合成ゴムの原料は「石油」
合成ゴムは、その名の通り、人間が化学的に色々なものを合わせて作っています(合成)。そのもとになるのが「石油」です。
以前、ゴムと石油は切っても切れない関係 という話をしました。合成ゴム(のほとんど)は石油から精製されるナフサを原材料とし、そこからゴムになる物質(エチレンやプロピレン、ブタジエンなど)を取り出し、化学プラントでまぜまぜ(重合 といいます)して作られます。なので、石油の価格によって合成ゴムの価格が変動します。
脱炭素の流れで石油にも影響が出ていますが、当然今後ゴムにも影響はあるでしょう。しかし、石油に代わる合成ゴムの原材料は実用化されるレベルには研究が進んでいないのが現状です。

よく使う合成ゴムとそうでない合成ゴムがある?
合成ゴムはやはりタイヤに多く使われています。タイヤは天然ゴムや種類の違う合成ゴムを部位ごとに使い分けて作られます。だいたい4種類ほどのゴムが使われています。
なので、タイヤに使われるゴムはよく使われるゴムとして「汎用ゴム」と呼ばれ、それ以外の合成ゴムは「特殊ゴム」と言われることが多いです。

合成ゴムには種類によって呼び名がある
合成ゴムは使われる原料(スチレンやブタジエンなど)によって呼び名が違います。それぞれ略称で呼ばれることが多いですが、汎用ゴムはSBR(スチレン・ブタジエンゴム)、BR(ブタジエンゴム)、IR(イソプレンゴム)、IIR(ブチルゴム)の4種類です。原料に何が使われているかで名称が決まっているようです。
特殊ゴムはNBR(ニトリルゴム)、EPDM(エチレン・プロピレンゴム)などがあります。
それぞれ名前も原材料も違いますが、物性も異なっているので、用途によって使い分けがされます(詳しい話はのちのち)。

手のつなぎ方で物性が変わる
SBRの化学式を示しました。化学が苦手な方は見たくもないと思いますが(笑)、CHとCHの間に「ー」と「=」がありますよね。この棒を手だと思ってください。「ー」が片手繫ぎ、「=」が両手繫ぎ。
断崖絶壁で片手繫ぎだと、手を放しませんよね?でも両手だと疲れたから放したりしそうじゃありません?
要は2本あると浮気してしまう。。。。。「ー」の方は他の物質と手を繋げませんが、「=」は他の物質が求めていたら手を差し伸べてしまうのです・・・(笑)
「=」は優しいので他の物質とくっついてしまい、くっついた結果離れられなくなり、くっついた相手が非常に手ごわいので負けてしまう・・・という現象が起きます。なので、「=」は熱やオゾンなどに弱い傾向にあります。
一方、「ー」は他の物質と手を繋げないので、熱やオゾンなどに強い傾向があります。

以上をまとめると、合成ゴムは原油から出来ていて、汎用ゴムと特殊ゴムがあり、複数の種類があって、手のつなぎ方で物性が変わってくる ということです。

次はキホンの「ホ」にしようと思います。

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