天然ゴム(NR) 4代目ブログVol.5
「4代目ブログ」Vol.5です。
この前、緑色ゴムのすべり止めがついた手袋を使いました。「あ、ゴムだ!なんのゴムかな?」と思って匂いを嗅いだ瞬間、「ちょっと職業病かな」って思いました (笑)
天然ゴムでした。
Vol.2でゴムの歴史の話をしました、天然ゴムの歴史です。
南米大陸から英国人が密輸して東南アジアでの植林・栽培に成功したことで、天然ゴム産業が栄えていった という話です。
今日はその天然ゴムについて、つらつらと書きます。
天然ゴムはめっちゃ強い
天然ゴムはまさに「Natural Rubber」ですから、略称は「NR」です。
「パラゴムノキ」という木の表面を傷つけて採取します。
化学的には、「ー(C5H8)ーn」(シス1,4-イソプレン共重合体)と呼ばれ、立体規則性が高く、伸長結晶性を示すポリマーです。
はい、意味わからない~(笑)
要はものすごい数の伸び伸びできるモノたちが集まった塊だよ、ってことです。
特徴としては、とにかく強い(よく伸びる)、摩擦に強い!輪ゴムも天然ゴムです。但し、外気(オゾン)や熱、薬品には弱いです。その為、輪ゴムって知らぬ間に切れたり、べちょべちょになったりしますよね。そのせいです。
自然には勝てません
天然ゴムの対義語は「合成ゴム」です。石油からナフサを取り出し、つくる人工物です。人間の使い勝手に合わせて熱に強くしたり、薬品につよくしたりコントロールできるのが特徴です。
でも、ゴムの強さ(よく伸びる)でいったら、所詮合成ゴムは人間が勝手に作り出したもの、天然ゴムには勝てません。
天然ゴムに近い合成ゴムで「イソプレンゴム(IR)」ってのがあります。どんなに近づけようとしても、模倣率は99%が限界。あと1%の違いですが、この1%が相当大きい。
サルと人間の違いくらい大きい。自然ってすごいですよね、簡単に逆らってはいけませんね。
まだまだ天然ゴムは伸びる
かなり強度と摩耗性に優れた天然ゴムは我々の生活と密接に関わっています。
飛行機やダンプカー、重機など大型の乗り物のタイヤは、かなりの負荷がかかりますから、天然ゴムじゃないと成り立ちません。
そんな天然ゴムの需要は、世界の経済成長に伴って、まだまだ伸びる見込みです。
東南アジアを中心に栽培されている天然ゴムは、やはり天然ものなので、限界があります。
大切に使いたいですね。
結構な長さになってしまいました。
まだまだ天然ゴムについて書きたいことがありますが、今日はこのへんで!
また続き書きまーす