カイゼン活動! 4代目ブログVol.4 | 補給品BANK

058-389-1611

blog

カイゼン活動! 4代目ブログVol.4

4代目ブログ」Vol.4です。
季節はもう春、ついこの前まで寒かったのに急にポカポカ陽気ですね。明日からは新年度!
なんとなく1月よりも4月のほうが「新しい1年に」のような感じがしますよね。

今日は弊社の取組についてご紹介します。
実は昨年(2020年)11月から「改善活動」を始めています。これをやろうと思ったキッカケは、コロナで仕事に余裕があった昨年6月頃に全社員と面談を行いました。テーマは「改善したほうが良い、してほしいところは?」、「どんなことがしてみたい?」といったことです。
そしたら、出てくるわ、出てくるわ。。。改善したいこと、してほしいこと・・・その数、100を超え!どれも真剣なご意見で、ふざけたものは一つもありませんでした。

社員の皆さん、こんなに思うことがあったのか・・・ごめんなさい、拾い切れてなくて・・・でも、本当にありがとうございます!!どんなに小さいことでも、その「良くなるんじゃね?」、「良くしたい!」、「働きやすくしたい!」という気持ちが会社を成長させるんだな・・・と。
なんとかその気持ちに応える場を作りたい。さすがに100以上も項目があると時間がかかりすぎる・・・
ということで、「改善活動」を始めました。

トヨタ生産方式を学ぶ
どういった形の改善活動が良いか、模索している中で重視したのは、「一度切りではなくて、社員全員が継続的に意欲的に取り組める形に持っていきたい、つまりボトムアップ型で現場改善に取り組める企業風土を作っていきたい」ということでした。
そこで、中小企業基盤整備機構さまの「専門家派遣」という制度を使って、上述のテーマに相応しい専門家の方に来ていただいてご指導頂く という形を取りました。
昨年11月から昨日までの5か月間、計10回ご来社頂いて、講義&現場での指導、グループワークを中心に支援して頂きました。
講師の方は、トヨタ自動車に勤められ、株式会社トヨタケーラム(ITソリューション会社)元常務取締役 野中 正春氏で、トヨタ自動車で長年トヨタ生産方式の実践をなさっていた方です。
野中先生に「厳しくも?温かい」ご指導を5か月に亘り、して頂きました。
「トヨタ生産方式」とは何ぞや、「カイゼン」とは何ぞや、「しっかり効果を示しなさい!」・・・いろいろなことを教えて頂きました。

小集団活動で改善を学ぶ
8名の社員をメンバーとして活動を進め、各メンバーが毎回改善箇所を選定し実際に改善していく個人ワークと8名を2班に分け、少し大きなテーマで改善を行っていく小集団活動の2本立てで活動を行ってきました。
個人ワークでは、「台車の置場をつくる」、「乱雑になっていた箇所を定位置化する」、「表を作って見える化する」、「ゴミ箱を減らして動作のムダをなくす」・・・といった小さいもの。
小集団活動では、「半製品置場をキレイに見やすくする」、「生産計画を見える化する」・・・といった少し大がかりなもの。
最初は、野中先生から教えて頂く考え方に「???」、「ようわからん」・・・といった感がかなりありましたが、後半は「そういうことね」、「楽しいね」、「改善!改善!」・・・といった声が聞こえるようになりました。
取組姿勢も本当にまじめに取り組んで頂き、参加していない社員の皆さんも少しずつ巻き込みながら、最終的には会社全体が明るくなったように感じます。

「真剣さ」に勝るものはない
野中先生がよくおっしゃっていました。
「真剣だと知恵が出る。
中途半端だと愚痴が出る。
いい加減だと言い訳ばかり。」
本当にそうだと思います。最初は「難して頭に入ってこない」、「改善テーマ、出てこない」・・・といった愚痴や言い訳がそれなりにありました。しかし、後半は自らテーマを考え、何も言わずとも改善シートが提出され、自信を持って発表してくれました。
社員の皆さんが「真剣に」取り組んだ結果であり、自信です。

TPSならぬ、SPSを
昨日を最後に野中先生を交えての改善活動は一旦終わりましたが、おっしゃっていたことを少しまとめます。
改善活動、トヨタ生産方式(TPS)を体得していくには、「守」「破」「離」、つまり基本を守り、それをベースにしながら破り、新しいスタイルに離れていくもの。
TPSをベースに改善活動を進め、信栄ゴム工業に即した新しいスタイル、「信栄生産システム、SPS」を確立して欲しい。

ということで、引続き、改善活動を進めていきます。

野中先生、中小機構の皆さん、5か月間ありがとうございました。