補給品(サービスパーツ)って?
今日弊社で、トイレのタンクに水が溜まらなくなり、使用できない事態が発生。中を見てみると、ゴム製のパッキンが劣化し穴があいたことが原因でした。まさに補給品でパッキンを交換し、事なきを得ました。
こんな経験ありませんか?
水回りに限らず、自動車のワイパーが鳴く、機械のネジが取れた、パソコンの一部分だけ映らなくなった・・・
そうした不具合が発生すると、製品すべてを買い替えようとするのではなく、修理しようとしますよね。そして大半がきちんと修理ができて元通り使えるようになる。
補給品とは?
そうした修繕や部品交換に使用されるパーツは、「補給品」や「サービスパーツ」、「アフターパーツ」などと呼ばれます。
「補給品」という用語自体は、主に自動車業界特有の用語で、「サービス部品」とも言われます。
つまり、補給品とは「最新モデルの登場や廃番による生産終了等によって量産は終了したが、修繕や部品交換等を目的として小ロットながら生産が必要な部品」です。
補給品は日本特有?
使う側からしてみれば、一つの製品(例えば、車や冷蔵庫、機械)は一度買うと長い期間使用します。
一方、作る側からしてみると、モデルチェンジや売れ行きが落ち込んだなどの理由から量産はずっと続くわけではありません。
でも、使う側としては、「せっかく買ったのだからしっかりアフターサービスを受けて長く大切に使いたい」と思いますよね。メーカー側もそうしたアフターサービスの需要があることは理解してますので、量産が終わったとしても部品の生産をすぐに打ち切るのではなく、補給品(アフターパーツ)として部品供給網を維持して対応をしています。
お客さまに長く自分の会社の製品を使って頂きたい というメーカーの消費者に寄り添った思いが補給品という形で供給網を維持している理由かと思われます。
もしかしたら、補給品はお客さまを第一だと考えるメーカーが多い日本ならではなのかもしれません。ほかの国では壊れたら買い替えるのが当たり前かもしれませんね。モノは大切に使いましょう。
今度は、補給品をメーカーの供給する側から考えていきたいと思います。