課題解決事例 不規則な線(ウェルドライン)を消したい! 4代目ブログVol.40 | 補給品BANK

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課題解決事例 不規則な線(ウェルドライン)を消したい! 4代目ブログVol.40

4代目ブログ」Vol.40です。
先週はメッセナゴヤ2023に出展していたため、ブログをお休みしました。
多くの方が弊社ブースにお越しくださり、ゴム製品についてのお困りごとをたくさん聞くことができました。ご来場いただいた皆さま、ありがとうございました!

さて、今日はゴム製品でよくある「不規則な線」がでてしまうお困りごとを解決した事例をご紹介します。

<案件概要>
商 品 群    モビリティ関連
案 件 区 分    量産
製品サイズ   300×500㎜ほど
お困りごと   製品に不規則な線(ウェルドライン)がでてしまう
解 決 方 法    成形時の材料仕込位置と成形条件を最適化し、解決!


不規則な線の正体は「ウェルドライン」
ゴム製品を成形すると、写真のように線が出ることがあります。製品をしっかり見てみると、切れていたり、傷になっていたりするわけではないんです。表面上はなんの異常もないのに、外観上は線が入っていて不良品に見えてしまう・・・
この線のことを「ウェルドライン」といいます。成形する過程でゴム同士が手を繋ぎます。そのつなぎ目がこのようなクッキリとした線として現れる現象を「ウェルドライン」と呼んでいます。製品上の品質には大きな問題はありませんが、見た目が悪くなってしまうので、嫌がるお客さまが多くいらっしゃいます。

ウェルドラインをなくすには、材料の仕込方法から!
ウェルドラインは特定の箇所に発生するわけではなく、毎回場所が微妙に違います。特に大きめのゴム製品だと、あちこちに発生したり、ウェルドラインが長いモノになったりします。
一方で、ある程度の規則性があります。その規則性はゴム材料の仕込位置により決まります。うまく金型にゴム材料を流し、上手にゴム同士が手を繋がないとウェルドは発生しやすくなります。
うまくゴム材料を金型流し込める材料の仕込位置を探り、ゴム材料の形状や重量などを工夫し、ウェルドラインの解消を図ります。

成形条件もウェルドラインに大きく影響
成形時のガス抜き回数や圧力、加硫時間、温度などの成形条件によっても、ウェルドラインが発生する可能性があります。材料の仕込位置は「完璧!」と思っていても、成形条件が合ってないと思わぬトラブルに繋がります。
材料の仕込位置と成形条件の最適化を図り、ウェルドラインを消し、外観面をキレイにしたことで、お客さまに喜んでいいただけました!

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