ゴムはなぜ黒い? 4代目ブログ Vol.16
「4代目ブログ」Vol.16です。
1カ月ほどあいだが空いてしまいました…
お盆休み前に頭を整理する意味でも、ブログを書きたいと思っていたので、書けてよかったです。
今日はゴムが黒い理由について書こうと思います。
ゴムが黒いのは「スス」が入っているからではない!
3年くらい前でしょうか、NHKの「チコちゃんに叱られる」で「ゴムが黒いのはな~~んで?」となげかけていました。「ボーーッと生きてんじゃねぇよ!!!」と叱られていましたが、答えは「ススが入っているから~」と言ってました。
「ボーーッと生きてんじゃねぇよ!!!!!」違います、厳密にはススではありません。
「カーボンブラック」が入っているからです。近いようで遠いですが、テレビですので皆さんがわかりやすいように説明していることや1900年頃に煤がタイヤの寿命を延ばすことが発見されたことを踏まえると合っているので、チコちゃんを責める気はありません(笑)
「スス(煤)」というと、木を燃やして出てくる黒いものやトラックから出る煙をイメージするかも知れません。
カーボンブラックはゴムを強くしてくれる
煤とカーボンブラックの違いはというと、まず炭素の純度が煤は50%くらい、カーボンブラックは99%くらいと違います。また、灰分も煤は23%、カーボンは0.3%とカーボンはすごく純度が高いです。
では、なぜゴムにカーボンブラックを入れるのかというと、ゴムの強度を上げる為です。
ゴムはカーボンブラックがないと輪ゴムのように茶色とかに近い色をしています。引っ張ると割とすぐに切れてしまいます。そこでカーボンブラックを入れると飛躍的に強度が増します、硬くもなります。
そう、カーボンブラックはゴムの強度を上げてくれるのです。
黒い粒子がゴムとゴムの間に入り込み、ゴムとゴムの手を強力に繋いでくれる役割を果たします。
粒子が小さければ小さいほどゴムの間に入り込みやすいので、強度が増すので、カーボンブラックといってもかなりの種類(粒子の大きさが違うもの)があります。
黒以外のゴムもあるやん!!
黒色以外のゴムもありますよね。輪ゴムや弊社で作っている野球のベース(白色)もそうです。そうした色のついたゴム製品にはカーボンブラックは使えません。
なので、別のもので補強をします。それは、クレーやシリカ(別名:ホワイトカーボン)と言われるものを入れて補強剤にします。
白や赤、緑など様々な色のゴムがありますが、これは顔料を入れて色付けをしています。
今日はこのへんで!
弊社は明日から15日までお盆休みです。お身体にはお気をつけて~!
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